名古屋市博物館『ポンペイの壁画展』
もうすぐ、名古屋市博物館で「ポンペイの壁画展」が開催します✨
皆さんは「ポンペイの壁画」がどのようなものかご存知ですか?
今から約2000年前、ヴェスヴィオ山の噴火で一瞬にして火山灰に覆われ何もかもが閉じ込められた小さな町、それがポンペイです。この灰に埋もれた町の発掘は18世紀に始まって、その奇跡の姿は後世の人々を驚かせます。
灰が取り除かれて長い眠りから覚めたポンペイには、色鮮やかな壁画の数々が在りし日の姿そのままで残されていたのです😌
建築、神話、風景、静物など様々なテーマで描かれた壁画の数々からは、古代ローマ人たちがこだわった、美に溢れる生活が浮かび上がってきますね。
歴史ある町だったポンペイには、紀元前からなんと紀元後までの壁画が残っていて、見比べていくと当時の流行の流れや、芸術が進化していく過程を見ることができます。
建物に忠実に奥行きなども描かれていたものが、やがてよりデザイン性の高いモザイク画のようになっていくなど、まるで近代美術史のようです。
当時、壁画を描いていたのは所謂「芸術家」ではなく、建築の装飾にたずさわる職人の人々です。今で言うところの“ディスプレイ屋”さん!
注文するひとは、職人の持ってきた壁画パターンのカタログから絵を選んでいたそうですよ✨
また「エウクシヌスの食堂」の入口脇の角柱には、フェニックス(不死鳥)の絵と銘文「フェニックスは幸せである、君もまたそうであるように」と書かれていたとか。この言葉には、お客さんが店で楽しく過ごすようにと願う食堂の思いが込められています。とっても素敵な気配り!
他にも、選挙ポスターならぬ選挙壁画も存在したそうです☺️
おしゃれな暮らしが垣間見えるポンペイの壁画展、名古屋市博物館で7月23日-9月25日まで開催します!
また、7月20日発行の「FLYING POSTMAN PRESS」東海版でも本展の魅力を掲載中♪
ぜひ、素敵なポンペイの壁画展をお見逃しなく✨