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★report★ 国立西洋美術館『シャセリオー展』


もうすぐGWですね。ツツジの花も綺麗な国立西洋美術館の「シャセリオー展」に行ってきました。

あの巨匠・アングルもお気に入りの弟子だったシャセリオー。

傷つきやすい繊細な心にひ弱な体。若くして才能を発揮しつつも、なんとなく時代の流れとずれていた彼は、新しい芸術が出てくる時には若すぎて、次の芸術が出てくる時には少し早すぎる。フランスの画家と言っても、外国の人の血もおそらく混ざっているのかどことなく「エキゾチック」な風貌。

シャセリオーを知っていくと、“ザ・芸術家”な青年というイメージが浮かび上がり、おもしろいんです。

“ザ・芸術家”の彼は気性もかなり激しめ。といっても人に危害を加えることはなく、たとえば、自分の渾身の作品が酷評された時などは、激しく傷つき、絵を切り裂いてしまうんだとか。

作品の中には、シャセリオーの元恋人で、いまでいうゴシップネタのつきない海外セレブのような存在だったアリス・オジーをモデルにしたものもあります。シャセリオーは幾度となくこのアリス・オジーに翻弄されたそう。この作品が飾られている空間はピンクがかったワイン色のカーテンで少し区切られていて、そんな2人の雰囲気が漂っていてとても素敵な空間でした。

シャセリオーが生きた時代は、音楽や演劇、文学に絵画といったジャンルを超えた芸術が盛んだった時期のようで、それらの相互関係のもと生まれた作品をみていくのがとても面白かったです。

展覧会は5/28(日)まで。

まだの方は、ぜひ、素敵な芸術家青年・シャセリオーの作品を楽しんでください^^

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