★report★ Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中!『クマのプーさん展』
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中の『クマのプーさん展』に行ってきました〜!
本国イギリスからはるばるやってきてくれた、プーさんの原画などが大集結した展覧会、見終えたときはプーさんのゆったりした気持ちが自分にも伝わってほっこりしました◎
プーさんのお話がどのように生まれたかご存知ですか?
クリストファー・ロビンのモデルは、「クマのプーさん」の生みの親・イギリスの児童文学作家A・A・ミルンのひとり息子クリストファー・ロビン・ミルンです。彼のお気に入りだったのが、おなかを押すとうなり声を立てるクマのぬいぐるみ「プー」。子ども部屋には、そのほかにもプーの仲間、イーヨー、コブタ、カンガとルー、トラーがいました。ぬいぐるみたちに命を吹き込む母ダフネの存在もあり、楽しそうにプーたちと遊ぶクリストファーをみながら、父親は彼らの冒険を記録し、それをもとに生まれたのがプーのお話なのだそうです。
▲会場の壁にところどころ書かれている、プーたちの言葉が、これまたじんわり心にしみるのです。
今回の展覧会では、そんなプーのお話の誕生のからをたどることができます。
会場冒頭では、「バタン・バタン、バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、クマくんが二階からおりてきます」という、眠たそうに“プー”を引きずりながら、階段からおりてくるクリストファー・ロビンの絵が展示されているのですが、“親子の愛情の中で生まれた物語が「クマのプーさん」なんだな…”とじんわり感じさせてくれます。
さらに同じく冒頭部分では、プーやイーヨーなどのモデルとなったぬいぐるみの複製も展示されているのですが、このぬいぐるみたちのちょっとした表情、姿勢などから、キャラクターたちの「個性」が生まれたのだとか。
ビックリした表情のコブタのぬいぐるみから、私たちもよく知る心配性のコブタの性格が生み出され、5年も使い古され首元がもげてしまっていたイーヨーのぬいぐるみから、あの独自の首の角度を持ったイーヨーが生まれたのだそう。この個性を生み出すことができたのは、「クマのプーさん」の挿絵を担当したE.H.シェパードの手腕によるもの。もし、イーヨーが“新品”だったら、のっそりしたイーヨーではなく、ハキハキおしゃべりするイーヨーだったかもしれない、と思うと不思議ですね。
展覧会の入り口には大きく、「Hallo」というプーさんのセリフが私たちをお出迎えしてくれるのですが、「Hallo」じゃなくて「Hello」ですよね。こうしたちょっとした誤字脱字などで、プーさんの性格を見事表現したのは、A・A・ミルンの手腕。
展示を見ていくと、この絶妙な物語と挿絵によって、世界中で愛されるプーとその仲間の物語が生まれたことを改めて知ることができますよ。
会場では人気の物語の原画が並び、思わずその世界にひきこまれます。
プーさんがウサギのお家にお邪魔した際に、入り口の穴におしりがはまって出られなくなったり、自分の手を見つめながらどちらかが右手で、どちらかが左手なんだと考えたり…。
もともと可愛いと思っていたプーさんやその仲間のことを、ますます愛おしく感じること間違いなしの展覧会。百町森の地図絵など、見ていてワクワクするものばかりです。会場では撮影OK箇所がいくつかあるので、展覧会で感じた大切な思いもバッチリ写真におさめられます。
そしておすすめはグッズ!!!
通常よりも大拡大されたグッズ売り場では、すべてを大人買いしたいくらい、かわいいグッズが並んでいます。お土産定番の缶バッジやポストカードも、通常のタイプがあることはもちろん、布製のものなど、プーさんらしいあたたかさを感じられるこだわりの仕上がりに。どれも欲しいものばかりで、自分が大富豪でないことが悔やまれます。
展覧会は4月14日(日)まで。まだ展覧会をご覧になっていない方は、ぜひ、時間にも費用にも余裕を持って足を運んでください◎
【展覧会情報】
『クマのプーさん展』
開催期間:2月9日(土)〜4月14日(日)
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム