★report★森アーツセンターギャラリーにて開催中!『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』
現在、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』に行ってきました。
世界中の人々から愛されているムーミンですが、もとは9つの小説だったってご存知でしたか? 展覧会冒頭では、この9つの小説の挿絵原画やスケッチを見ることができます。
小説の一つ一つをこんなにゆっくりと見るのは初めて。
お米に描かれた絵を見たことがありますが、それくらい、どの作品も繊細で驚きました。
とっても細かい絵なのに、神経質な雰囲気なんて少しもなくて、透き通る水や太陽の光のように鮮やかな色と、コミカルなムーミンたちはとても自然体。それでいて一筋縄ではいかない物語や絵に、人生や自然へので深い視点を感じます。
ムーミンがフィンランド生まれなのも納得。フィンランドの森を歩いているような気持ちで、だんだんその世界に引き込まれていきました。
(9つの小説なかでムーミンパパが自身の威厳を保つために、あえて冒険に飛び出すという「ムーミンパパの思い出」。表紙絵のムーミンパパが大変な威厳に満ちていることに心を掴まれました)
展覧会では、ムーミンの誕生も明かされています。
ムーミンが小説になる以前から、作者・トーベの絵の中にチョロチョロとムーミンが登場しているのです! やっぱりムーミンて妖精なんだ、と改めて思いました。会場ではカップルや友人、親子で来られた方が「あ、ここにいた」とか「え、こんなテーマで?!」と愛らしいムーミンの姿と、トーベが描いてきた幅広い題材に色々な反応をみせていました。
▲展示の最後にはフォトスポットも
全部で7つのゾーンに分かれている展覧会ですが、それぞれ壁の色も異なり、ところどころ木漏れ日のような光や、影絵が登場し、ランプのような照明も飾られています。
おすすめなのは、日が暮れた後のような薄いコバルトブルーの壁紙と、深く濃い緑の壁紙のゾーンがある中盤。ここでは、トーベの制作現場などが掘り下げられていきます。展示されている内容もトーベの世界へ一歩踏み込んだもので、壁紙の色も深くなり、そこに、コトリンゴさんが東京展会場のために作曲された音楽が響いてきます。
ここに足を踏み入れた時は、“ムーミンの森”の中に深く深く入り込んでいくような感覚になりました。これは展覧会会場でしか体験できない感覚ですので、まだご覧になっていない方はぜひ!体験してみてください。
会場では、小説・絵本から飛び出し、広告や人形、舞台にまでなったムーミンも見ることができます。
来日した際にトーベが描いた“日本風”なイラストを見られるのも貴重な体験でした。
そしてグッズもとても充実しています。どれも可愛らしかったのですが、いつでも机に置いておけるよう、ミーのアクリルオブジェとポストカードを購入しました。また、ムーミン展ミニチュア食器のガチャガチャもあり、気づけば回しておりました。出てきたのは豆皿。他にもマグカップなど全部で8種類あるそうです。最後まで存分に楽しんだ展覧会でした^^
【展覧会情報】
開催期間:2019年4月9日(火)~6月16日(日)会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)